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ジルのこと その2

18日はジルの月命日です。早くも半年が過ぎました。

いまだにたくさんの事が思い出されます。

亡くなる前の週の金曜日、食欲がない『ジル』を病院へ。血液検査の結果著しく低い数値があり、先生の顔が曇りました。しかし点滴を終えると先生からもらったドックフードを美味しそうに食べました。思えば『ジル』が最後に元気になった時でした。

病院の先生は月~水は青森、木~土は盛岡で診察しています。この時は1月、雪が多く青森まで行くのを躊躇っていました。

今思えば月曜日に青森まで行って診察していれば『ジル』はもう少し生きることが出来たのかもしれません。連れて行ってればと思う反面、連れて行ったことで『ジル』が苦しむ時間を増やすだけだったのではと自分に言い聞かせていたりします。

火曜日の夜、『ジル』がぐったりし、妻と明日の朝早くに病院に行こうと話していました。

18日、水曜日、朝5時半ごろ病院に行く準備していると『ジル』が苦しみだしあっという間に動けなくなりました。この時何もしてやれず、何か出来たのではと今でも後悔しています。

もう長くないと感じ、妻を呼びました。最後にと思い『ジル』に水をなめさせるとちゃんとなめてくれました。末期の水と言えるか分かりませんが私たちが『ジル』にしてやれた最後の事です。

間もなく『ジル』は旅立ちました。

私たちは『ジル』をちゃんと看取ることができました。

火葬の日、『ジル』を車に乗せ家を出る時の気持ち、火葬場で職員さんに「お別れはよろしいですか」と言われ『ジル』の肉球しか触ってやれなかった時の気持ち、忘れることが出来ません。

ずっと『ジル』への思いをを引きずっていますが、引きずったまま行こうと思います。

『ジル』本当にありがとう!

出店していると時々愛犬を亡くされ、形見にとストラップやペンダントを購入して下さるお客さんがいらっしゃいます。

先日お話させていただいたお母さんはビーグルを亡くされちょうど1周忌になるそうでお寺で拝んでもらうのだと話していました。

火葬が終わったものの納骨するところがなくお骨を家に置いたままなそうです。

次の日、コーギーを亡くされたというお父さんが来てくれ、形見にストラップを買っていただき、すごく寂しいけどまだ新しい犬を迎える気持ちにはなれないと話してくれました。

やはり納骨するところがなく家に置いたままなそうです。

私も同じで納骨するところがなく、考えたすえ仏壇を作り家に置いています。

お骨を家に置いておくことについては賛否あると思いますが、私の場合に限って言うとやはり『ジル』が傍にいてくれるような気がし、そして手を合せるたびに心が安らぎます。

手を合せる事で愛犬を供養すると共に、気持ちの整理ができるのではないかと思います。

私は毎日、朝晩線香をあげています。線香の煙は仏様のお食事だそうです。食いしん坊だった『ジル』がお手をして短いシッポをグルグルと回して喜んでくれている気がします。その都度『ジル』の事を思い出し、穏やかな気持ちになれます。

愛犬を亡くされたみなさんも仏壇を置いてみてはいかがでしょうか?

犬のお骨、仏壇について不快に感じられた方がおられましたらお詫び申し上げます。

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